ブラジルを越えて：ポルトガル語を話す15カ国をチェックしよう

まず、ブラジルのほかにポルトガル語を話す15カ国は、ポルトガルの植民地化によって集約されている。つまり、ヨーロッパ諸国による侵略と長期支配の過程を経て、言語を含む一連の習慣を獲得したのである。

ポルトガルの植民地化は、独自の伝統を持つ地域社会にヨーロッパの習慣を押し付けるものであったため、ポルトガル語は先住民の伝統的な言語と適応していった。

さらに、ブラジルで起こったような移民の流入は、ヨーロッパのポルトガル語にさらなる変化をもたらした。このため、アクセント、方言、地域性が生じ、ブラジルのポルトガル語とルシタニアのポルトガル語の違いが説明される。

このように、ブラジル南部で話されているポルトガル語と、北東部で話されているポルトガル語は、いくつかの共通点はあるものの、同じではないのである。詳しくは以下をご覧いただきたい：

ブラジル以外でポルトガル語を話す国は15カ国？

ポルトガル語圏共同体（CPLP）は、ポルトガル語を母国語とする世界各国によって形成された国際組織であり、言語による一体化を通じて、加盟国間の協力関係を深めることを目的としている。

1996年7月に設立され、主に事務局の予算で賄われているが、共同体に参加する各国からの強制拠出金で賄われている。従って、CPLPに加盟しているポルトガル語圏の国は以下の15カ国である：

これらの国以外にもポルトガル語が話されている地域はあるが、ポルトガル植民地化された国や、ポルトガル語を使う地域と文化的に近接している国であるため、公用語ではない。それらは以下の通りである：

定義によれば、ポルトガル語はインド・ヨーロッパ語族で、屈折して西洋化したロマンス語であり、ガリシア王国とポルトガル北部で話されていたガリシア・ポルトガル語から派生した言語である。

しかし、1130年にポルトガル王国が建国され、レコンキスタ以降の南方への拡大もポルトガル語の普及を促した。こうして、征服された土地は数世紀にわたる帝国支配の結果、ポルトガル語を採用するようになった。

15世紀から17世紀初頭にかけての大航海時代以降、ポルトガル語は世界、特にアメリカやアフリカ諸国でさらに広まった。ヨーロッパ人が侵略した地域でポルトガル語が使用されただけでなく、植民地化した他の指導者たちと対話するためにポルトガル語を採用する現地の支配者も現れ始めた。

そのため、ポルトガル語はアジアや南米の他の言語にも影響を与えたと推測されている。にもかかわらず、ポルトガル語を主要言語としているのは、前述の地域が公用語としているにもかかわらず、ブラジルとポルトガルだけだと推測されている。

今日、ポルトガル語は約2億5000万人の母語話者を有し、欧州連合（EU）、メルコスール、南米諸国連合、その他の重要な国際機関の公用語のひとつとなっている。